見えない世界との対話 ② 精神科医の霊的体験
K さんによると、霊障と呼べるレベルの場合 一人の人間に取り憑いている霊は1体や2体ではないことが多いという。
由美子さんの場合も 、やはり多数の霊が取り付いていた。 そのため、Kさんは休む間もなく 次の浄化を続けた 。
「あなたはどうしたの ?」
「…苦しい…」
Kさんが声をかけてから15秒ほどすると、またもや、次の憑依霊が現れた。
憑依霊は由美子さんの肉体を通してKさんの問いに答えた。
「あなたも自殺したのね?」
「… 辛くて…生きていけなかった…」
「 そう…あなた…農家に嫁いだのね。 散々こき使われて… お姑さんや小姑さん達にいじめられたみたいね… 気の毒だったわね…でもね…自殺はいけないことなのよ…」
Kには霊が生きている時に体験した出来事が、情景のように脳裏に浮かぶようだ。 それは、その情景が見えるというのではなく、なんとなく感じるのだと言う。
インスピレーションのようなものが次と次々と浮かんでくるらしい 。
「でも…もう生きられなかった… 薬を飲んで死んだみたいね …でも錠剤じゃないわね… 液体で瓶に入っていて… 農薬を飲んだのね…」
「…はい…」
「あなたは子供さんもいたのに…あなたが死んだあと…あなたのお子さんは立派に成長してね…もう子供も産んでいるわ… あなたから見たらお孫さんよね… お孫さんはもう高校生になっているわね …」
「…高校生 …」
その時、由美子さんの瞳から涙がスーッと流れ落ちた。
「 自殺したことで…あなたは家族みんなに迷惑をかけたのよ …この由美子さんにも迷惑をかけたのよ …さあ家族と由美子さんに謝って帰りましょう」
この 憑依霊 の場合は素直に謝った 。
そして先ほどの霊と同じようにKさんに導かれて霊界へと帰っていったのである。
霊の浄化とはひたすらこの繰り返しだ。
Kさんは由美子さんに取り憑いている霊を一体一体呼び出しては、浄化しその魂を霊界へと返した 。
浄化した霊の中には 、火事で焼死した人の霊もあった。
由美子さんにはもともと原因不明の微熱があったのだが、その原因はもしかすると火事で亡くなった人の霊が取り憑いたかもしれないとKさんは説明をする。
ほかにもひどい頭痛が由美子さんにはあった のだか、それは25歳で脳腫瘍の為に亡くなった男性の憑依霊が原因の一つであると片岡さんは見ている。
このように、憑依霊が生前や死んだ時に体験した痛みが、憑依された人の体に現れることはよくあるとKさんは説明する。
たとえば、事故で足に傷を負って死んだ人の霊が憑依すると 、憑依された人の足にも痛みが出る 。
妙に肩がこるとか、頭痛がする原因不明の痛みがあると言った場合は、憑依霊の仕業であることも考えられるそうだ。
Kさんは 憑依霊が背負った痛みもその場で瞬時に癒すことができる。
浄化をしている最中に、もし憑依霊が足の痛みを訴えたら患者の足に手を当てて、「今痛みを取ってあげるからね」と声をかける 。
そうすると、 不思議と幽霊が背負っていた痛みも消え、同時に患者が感じていた足の痛みも取れる 。
100%ではないが 浄化が終わった後、 ほとんどの患者は、原因不明の体の痛みが消えたとか、体が軽くなったと話す。
結局、由美子さんには合計すると、なんと100人以上の憑依霊がついていた。
その霊たちを、Kさんは根気よく呼び出しては、 3時間以上をかけて浄化した
私にとって 、この霊の浄化の初めての体験は本当に衝撃的だった 。
それは、護摩を焚いたり祈祷をあげたりして、 邪気を振り払うような宗教的セレモニーは全くなかった 。
ただただ、憑依霊との地道な対話による作業だったのだ。
催眠療法とも異なる。
現れたものが本当に霊なのかどうかは、私には分からないし、何の証明もできないが、 何らかのエネルギー体が存在するのは否定できない。
しかも、それらが精神症状、身体症状を引き起こす原因にもなっているのはどうやら明らかである 。
これが真実であるとしたら、現代西洋医学はこの現象に対しては明らかに無力である。
続く…
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